2017年3月8日水曜日

黒染め後のお客様

朝一から、パーマに縮毛矯正。ブリーチに黒染めと幅の広い仕事となりました。


洗い物が溜まってお掃除が大変☆

さて、黒染めのお客様も多いですが実習が終わって黒染めした髪を
明るくしたいというお客様がこれから増えてきます。

黒染めというのはカラー剤{染料}のなかでも色味が一番強く
一度黒くしてしまうと、すぐのカラー施術では必ずと言っていいほど
明るくなりません。

本当であれば毎日のシャンプーなどで自然にとれるのを待つ事が一番いいのですが。


どうしても・・・・明るくしたい。

答えはブリーチです。美容師の立場から言うと絶対にオススメはしませんが。

パーマ等の薬が反応するたんぱく質を壊してしまうため、ブリーチをすれば
①縮毛矯正やパーマという形を変える事ができなくなります。
②ダメージはハイになり軟毛のお客様には特にオススメしません。

そんな中・・・
1ブリーチ目。
温度に敏感に薬が反応するので、ブリーチ時はムラにならぬよう必ず
加温機は使いません。時間をかけて明るくします。


6カ月前に黒染めをしていますので根元7cm前後は黒染めの抵抗のない金髪の状態。
7cmから毛先はブリーチでも壊せない黒染めの染料が残り同じ金髪でも
オレンジを感じさせる髪色になります。
{濡れている状態なので黒染め部は暗く見えていますが11レベルまでは明るくなっています。}

この状態で一度、シャンプーで流しムラになった毛を綺麗に染めていきます。

カラーは明るくしながらはムラは直すことができませんが
少しでも暗くしながらであれば
美容師は綺麗に修正することができます。



ピンク系の11レベルで綺麗な仕上がり☆

~ブリーチ・オンカラーのデメリット~

①ダメージ
②パーマ・ストレートなどの形状変化ができなくなる
③色は日々のシャンプーで少しずつ落ちていくのでピンクの色合いが
なくなり、黄色くなっていく。

このような事をカウンセリングで理解して頂いたうえでの施術に入ります。


もう一つ☆
日本人の髪質は黒褐色{赤黒い感じの色}でできています。
明るくした時にどうしてもオレンジっぽく出てしまう人は毛の中のメラニンが多く
赤を主張してしまってる訳です。

黒染めの成分も日本人の髪質に合わせて作ってるので黒ベースですが
赤の染料を多く含みます。
その染料が残った状態で明るくすると2枚目のようなオレンジっぽいブリーチ毛に
なってしまうのです。
色には黄・赤・青という三原色があり黒染めが残ったままカラーをしても
仕上がりをアッシュ系・マット系という青ベースの色味を濃く出すことは不可能になります。

解りやすくいうと、赤い画用紙の上に青い絵の具を塗っても
青という色味は表現できないという事ですね。

しかし、2枚目の写真のようなブリーチを使ってのオレンジは綺麗な色ではありません。

そこで相性の良い色味が透明感を出せる同じ赤系統のピンクという訳です。

この説明を最近、お客様によくする事が多かったのでブログに1度書かせて頂きました。
少しの文面では奥深くまでは書けませんが少しでも参考になればと思います。

また、機会がありましたらホームカラーでする黒染めのデメリットも書きたいと思います。




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